Windows7 HP 64bit SP1+CentOS6のデュアルブート-#2。
—–さて,《本編》です。—–
CentOSの理研ミラーに行き,CentOS-6.2-x86_64-bin-DVD1.isoとCentOS-6.2-x86_64-bin-DVD2.isoをダウンロード。ダウンロードファイルの破損などがないか確認後―ハッシュとかを調べておけばいいかな―DVD-Rに焼く。これをDVSM-PC58U2Vを使って起動し,Let’s note J10にインストール。事前にBiosに入って,「起動オプション優先度」の#1を「USB光学ドライブ」にしておくこと。後で,「yum update」をするので,あらかじめランケーブルはつないでおく。
- 表示されたメニューの内,「Install or upgrade an existing system」を選んで[Enter]。
- メディアテストは時間がかかるので,スキップ。
- anacondaが走り出したので,これ以降は,「Shift+PrintScreen」でスクリーンショットが撮れる。 画像はpng形式で「/root/anaconda-screenshots/」ディレクトリに保存される。「Next」ボタンをクリック(図1参照)。
- 既定の言語(Japanese(日本語))を選んだのち,「Next」ボタンをクリック(図2参照)。
- 既定のキーボード(日本語)を選んだのち,「次」ボタンをクリック(図3参照)。
- Basic Storage Devicesを選んだのち,「次」ボタンをクリック(図4参照)。
- 自宅のランに参加させるので,ホスト名(デフォルトはlocalhost.localdomain)を設定し,左下の「Configure Network」ボタンをクリックして,以下の設定をする(図5参照)。
有線の「System eth0」を「編集」ボタンをクリックし,「IPv4のセッティング」をクリックする。
方式:手動
アドレス:192.168.xxx.xxx
<<-- 本機用のアドレス(サーバのアドレス:例192.168.1.2) ネットマスク:255.255.255.xxx <<-- 自宅ランのネットマスク(例255.255.255.0)
ゲートウェイ:192.168.xxx.xxx
<<-- 自宅ランのゲートウェイ(ルータのアドレス:例192.168.1.1) DNSサーバ:192.168.xxx.xxx <<-- 自宅ランのDNSサーバ(ルータのアドレス:例192.168.1.1) 「適用」「閉じる」ボタンをクリックして,元画面に戻り,「次」ボタンをクリック。 - タイムゾーンは東京のまま,左下の「システムクロックでUTCを使用」のチェックを外し,「次」ボタンをクリック(図6参照)。
- rootパスワードの設定後,「次」ボタンをクリック。
- 「Use Free Space」を選び,左下の「パーティションのレイアウトをレビューまたは修正する」にチェックをしたのち,「次」ボタンをクリック(図7参照)。
- 特に変更する点はないので,「次」ボタンをクリック(図8参照)。
- 「Write changes to disk」ボタンをクリック(図9参照)。
- 「デバイスの変更」ボタンをクリックして,ブートローダーのインストール場所を「ブートパーティションの最初のセクタ – /dev/sda6」に変更して,「OK」ボタンをクリックして,元画面に戻ったのち,「次」ボタンをクリック(図10参照)。
- インストールオプションから,「Minimal Desktop」「後でカスタマイズ」を選び,「次」ボタンをクリック(図11参照)。
- HDDへのインストールが始まり,少し時間がかかる。
- インストール終了後,DVDが排出され再起動を促す画面が表示される(図12参照)。ブートローダーを/dev/sda6にインストールしたので,このままではCentOSの起動はできない。DVDを再挿入して,「再起動」ボタンをクリック。
一般的には,これでもう一度DVDからブートしてくれるらしいのだが,J10ではMACHINE CHECK ERRORというのが表示され,起動アクションが繰り返されたので,DVDを抜いてみたら,Window7が起動した。MBRがそのままなので当たり前だが……
いずれにしても,このままでは,CentOSを起動できないので,まともに起動したWiondows7を使ってシャットダウン。
実は,上の段階でかなり長いこと悩んだ。何が悪いのかわからなかった。CentOSを再起動しようとしているのに,それが見つからないので何か変なことになるのだろうが,どうしてこんな症状なんだろ。
ところで,上記の手順で注意すべきところは,10.の「パーティションのレイアウトをレビューまたは修正する」にチェックをするだ。これをしないと,ブートローダーのインストール場所のオプションが出てこないで,MBRに上書きされてしまう。要注意!!!!
さて,改めてDVDから起動する。
- 表示されたメニューの内,「Rescue installed system」を選んで[Enter]。
- 既定の言語(English)を選んだのち,「OK」。
選択肢にJapaneseもあるが,どうせ2バイト文字は表示できないので,選んでも意味なし。 - 既定のキーボード(jp106)を選んだのち,「OK」。
- レスキュー イメージのあるメディア(ここでは,CD/DVD)を選んだのち,「OK」。
- Setup Networkingでは,「No」。
- Rescueでは,「Continue」。
- 「システムは,/mnt/sysimageとしてマウントされた。root environment でやりたいときは,chroot /mnt/sysimage を使って」などと書かれた確認ダイアログが出るので,「OK」。
- 再度「システムは,/mnt/sysimageとしてマウントされた」という確認ダイアログが出るので,「OK」。
- Start shell を選んで,「OK」。
- bash-4.1# が出たら,dfコマンドを打ってファイルシステムの現状を調べる。
Filesystem | 1K-blocks | Used | Available | Use% | Mounted on |
/dev | 1981576 | 220 | 1981356 | 1% | /dev |
none | 256000 | 132616 | 123384 | 52% | /tmp |
/dev/loop0 | 132224 | 132224 | 0 | 100% | /mnt/runtime |
/dev/mapper/vg_o6asan-lv_root |
| 24484236 | 2364000 | 20876488 | 11% | /mnt/sysimage |
/dev/sda6 | 495844 | 32897 | 437347 | 7% | /mnt/sysimage/boot |
/dev | 1981576 | 220 | 1981356 | 1% | /mnt/sysimage/dev |
/dev/tmpfs | 1981576 | 0 | 1981576 | 0% | /mnt/sysimage/dev/shm |
我が家のは,こんな状態だった。
- ddコマンドで,GRUBをインストールしたパーティション(ここでは,/dev/sda6)のブートイメージを作成する。Ⅴ.Linux の起動 (by grub)によると,grubの分割方法は 2分割 (stage1 + stage2)と 3分割 (stage1 + stage1.5 + stage2)があるが,Linux と同時に (CD から) インストールした grub では、通常 2分割でインストールされるらしい。というわけで,今回のような場合に作るブートイメージとしては,stage1だけをコピーすればいいらしい。したがって,bs=512,count=1ということになる。
dd if=/dev/sda6 of=CentOS6.img bs=512 count=1 - 256MBのUSBフラッシュメモリを挿す。fdiskコマンドにlオプションをつけて,パーティション情報を一覧表示する。
fdisk -l
一番下に,/dev/sdb 262MB というのが表示され,その下に,/dev/sdb1 があるのが分かる。ここに,CentOS6.img をコピーする。
USBフラッシュメモリ用のマウントポイントを作成する。
mkdir /mnt/usbfm
次にマウントするが,先ほどのfdiskにより,ファイルシステムが,W95 FAT32 であることが分かっているので,[ファイルシステム]=-t vfat,[デバイス]=/dev/sdb1,先ほど作った[マウントポイント]=/mnt/usbfm 。したがって,下記でマウントできる。
mount -t vfat /dev/sdb1 /mnt/usbfm
cpコマンドで,CentOS6.imgを/mnt/usbfmにコピーする。
cp CentOS6.img /mnt/usbfm
lsコマンドに-lオプションをつけて,ファイルがコピーされたこととサイズなどを,確認する。
USBフラッシュメモリをアンマウントして,抜く。
umount /mnt/usbfm
Shellをexitし,DVDを取り出したのち,Rebootを選んで,「OK」。 コマンドを調べるのには,Linuxコマンド百科辞典が便利です。<<--- お世話になっております。m(_"_)m
- Windows7が起動したら,USBフラッシュメモリからCentOS6.imgをDドライブにコピーし(Cドライブでも別にかまいません),cmd.exeを「管理者として実行」で起動する。
- bcdedit /? として調べてみると,createが関係ありそうなので,bcdedit /? /create で確認すると,例に
bcdedit /create /d “Windows Vista” /application osloader
というのがある。これを手直しすればいいと思われるが,<apptype>として,
BOOTSECTOR,OSLOADER,RESUME,STARTUP があるので,この中では,多分,BOOTSECTORだろうと思い,
bcdedit /create /d “CentOS 6” /application BOOTSECTOR
として,エントリを作ってみた。
「エントリ {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882} は正常に作成されました。」というのが出る。 - bcdedit /enum {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882} で確認してみると,
identifier {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882}
description CentOS 6
だけができている。
Windows VistaとLinuxを共存させるには(Windows Vista編)を見る限り,オプションとして最低限必要なものは,deviceとpathなようなので,
bcdedit /set {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882} device partition=D:
bcdedit /set {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882} path CentOS6.img
を実行。
最後に,
bcdedit /displayorder {bcbcfa1a-0646-11e4-8a98-a6d104c38882} /addlast
でブートマネージャーの表示順序の最後に追加。 - bcdedit[Enter]でリストを確認してみたら,確かに最後に追加されている。
- さて,再起動してみるかな。おー,起きましたね。
では,改めて,Windows7にログインして,新しいブートイメージのバックアップもとっておきますか。 - 保存 bcdedit /export F:Dualbcd
確認 bcdedit /store F:Dualbcd
こんなとこかな。起こしてみると,Grubの起動一覧にWindows7が入ったまま(上の図10のところで削除しときゃよかった)とかが気になるが,その辺の修正は後回しにしておいて,ひとまず,Windows7のBOOTMGRを使ってのデュアルブートという所期の目的は達成した。yum update も済んだし,めでたし,めでたし。
《蛇足》
ところで,サーバ練習機なのに「Minimal Desktop」をインストールしたのは,サーバ関係のプログラムについては,後でカスタマイズしていった方が,何を入れるかがはっきりしていいだろうと思ったからで,Desktopにしたのは,Windowsで根っからのGUIっ子になっているから,X が入っていないと不安なのだ(爆)。
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