レイ・ブラッドベリ(Ray Bradbury)が亡くなりましたねぇ。91歳だった。
華氏451度 (Fahrenheit 451),火星年代記 (The Martian Chronicles)なんかが有名だか,ウは宇宙船のウ (R Is for Rocket)や10月はたそがれの国 (The October Country)などの短編や何かが道をやってくる (Something Wicked This Way Comes)がなつかしいネ。
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あっ、そうでしたか…
ウは宇宙船のウの中の「霜と炎」がとても好きで、あれは月日が経っても良く覚えています。
あと、メリーゴーランドの回り方で、人が若くなったり年取ったりというのがありましたね。
昔、「霜と炎」に絡めて、「時の魔力」というちょっとした文を書いたんです。どこかに残っているはずなので、追悼のためアップしてみようかな。
私としての「時の魔力」シリーズで、彼の作品とか、ドリアングレイの肖像がどんどん老けていくワイルド作品、ジェニーの肖像のモデルの少女が会うたびにどんどん成長していくネイサン作品とか、雰囲気的にすごく好きなんです。
はい,そうでした。
レイ・ブラッドベリというと頭に浮かんでくる短編があって,記事を書いているときも頭にあったのですが,どれに入っていたのかも思い出せなくて,書庫をあさってみました。
書庫に残っていたのは,「火星年代記」「何かが道をやってくる」「10月はたそがれの国 」だけでしたが,内容から考えてこの中にあるとしたら,「10月はたそがれの国 」だろうと思って調べてみたらありました。「集会」という作品です。中学生か,高校生のころに読んだと思うので,この作品が頭に残っているということで,そのころの自分の心情が分かる気がします。
「華氏451度」や「ウは宇宙船のウ」もあったような気がするのですが,行方不明です。何しろ昔のことなので,購入した時期によっては,引越しのときに処分してしまっのかも知れません。残っている3冊は実家にいたころに買ったものなので,書庫に残っていたのでしょう。「霜と炎」がどんな作品だったか思い出せないので,お返事の前に確認してみたかったのですが。「集会」と同じように,題名は覚えていなくても,あらすじを伺えば内容は覚えているかもしれません。
> 私としての「時の魔力」シリーズで、彼の作品とか、ドリアングレイの肖像が
> どんどん老けていくワイルド作品、ジェニーの肖像のモデルの少女が会うたびに
> どんどん成長していくネイサン作品とか、雰囲気的にすごく好きなんです。
「時の魔力」ですか。なるほど。
「霜と炎」というのは、訳本により言葉が違うものもあります。内容的には、凍結と灼熱といったほうがふさわしいかも。
太陽により近い星に不時着した地球人。洞窟の中で、細々と何代も子孫を育てていきます。地球の何倍かな…新陳代謝が激しく、人々は、見る間に年老いて死んでいくのです。
不時着時に壊れた宇宙船を直す知識と体力のある子孫を育てる努力の末、一員の希望の少年が現れます。
少年は、皆の希望を背負って、宇宙船に向かって数人の仲間とともに走ります。
夜は凍ってしまい、昼は焼きついてしまう星の中で、日が昇り始めた一瞬の境目だけ、人は洞窟の外で生きられる。その限られた時間内に宇宙船に入らないとならない。ドキドキハラハラ、そのスピード感、いまでも当時の感動がよみがえります。
事実、月の表面温度は、赤道付近で最高およそ110℃、最低およそ-170℃なんだそうですが、ブラッドベリは、宇宙科学が解明する以前にSF小説で、このようなことを書きあらわしていたと聞いています。
私がシンガポールに住んでいた時、髪の毛が伸びるのが日本よりはっきり速くて、それは赤道直下で太陽により近いからと聞きました。このとき、「霜と炎」を思い出したものです。
りりさん,あらすじありがとうございます。
どうも,「霜と炎」は読んでいないようです。「ウは宇宙船のウ」も読んだと思っていたのですが,本も残っていないところを見ると,短編集を読んだのではなく,萩尾望都によるコミック版のそれを,本屋で立ち読みしたのかもしれません。あのころ,よく,買わずにベストセラーや雑誌を立ち読みしていました。買う本はほかにたくさんあったので,資金的にそこまで手の回らないものは,すべて立ち読みで済ませていました(爆)。
> 私がシンガポールに住んでいた時、髪の毛が伸びるのが日本よりはっきり速くて、
> それは赤道直下で太陽により近いからと聞きました。このとき、「霜と炎」を思い出したものです。
そういうことがあるのですね。温度あるいは重力,あるいはもっと別のもの(?),の関係なんですか。