Categories: net radio

ネットラジオのはじめ方-#5。

【2016.06.01時点の話】
 公式からのダウンロードは,フリーバージョンでも,レジストしないとできなくなってしまった。それもかなり細かい情報まで記入を求められる
 そんなこんなで,うちのネットラジオ局はやめちまった。

【2014.09.20時点の話】
 Radionomy に売られた(アセッ)あとの SHOUTcast DNAS を使った「新・ネットラジオのはじめ方」を書いた。新しく自前ネットラジオ局を建てる場合には,参考になるかも……。

【2014.06.26時点の話】
 すっかり忘れてて追記が遅くなってしまったが, SHOUTcast 2 Tools のダウンロード先が SHOUTcast Home にきちんとできている。次のリンクページからダウンロードできる。BroadcastNow

【2014.02.26時点の話】
 AOL が Winamp と Shoutcast を手放した関係で, SHOUTcast 2.0 Tools , Winamp のダウンロード URL が変わっています。「WinampとShoutcast。」をお読みください。

 2013.10.11 の我が家の検索ワードに「windows 7でシャウトキャスト放送はできるのか」というのがあったので,現時点の o6asan’s netradi (もうありません – 2016.6.1) の環境を書いておきます(汗)。

  • Windows7HP+SP1(x86)
  • sc_serv2_win32_07_31_2011.exe
  • shoutcast-dsp-2-2-3-windows.exe
  • Winamp Media Player 5.65

 sc_serv2_win32_07_31_2011.exe のインストール場所は,デフォルトの C:\Program Files は避けて,別パーティションを切って入れています。
———————————————————————————————————————————————-
 随分久しぶりのnet radioネタ。

 apollo23さんからコメントをいただいたのだが,どうやらネットラジオをローカルでCDプレーヤーみたいに使えればいいなということらしい。そこで,SHOUTcastサーバをローカルで建てるという話になって,コメントでやり取りしていたのだが,プログラムの仕様がチョコチョコ変わっていて,どうも説明が難しい。何しろ,「ネットラジオのはじめ方。」は私の覚え書的記事で,画像も入っていない。結局,私自身,最新版をインストールしなおしてみることにした。

ローカルでCDプレーヤー的に使うということであれば,SHOUTcastサーバはprivate設定にし,インターネットからアクセスできないようにすればいいと思うので,
  1. 外向きのポート(たとえばルータの)は開放しない。
  2. sc_srv_xxx.conf の publicserver の設定を never にする。
  3. SHOUTcast SourceのDirectory ConfigurationのところのMake this stream public のチェックを外す。

ということになると思う。このうち2.3.は,インターネットに公開するSHOUTcastサーバでも,public設定にしなければ同じである。

 さて,Win上に最新版でサーバを建ててみよう。(注)この先の話は,Windows OS上でのものである。また,構築の途中で,ファイアーウォールからのメッセージが出る場合があるが,自分が設定中のプライベートアドレスに対するもののみ接続を許可してほしい。

  1. Broadcast Now!から,自分のプラットホームにあった SHOUTcast DNAS 2.0 をダウンロードする(上記【2014.02.26時点の話】のような状態なので, SHOUTcast DNAS 2.0 は forums.winamp.com からダウンロードしてください)。Windows 32-bit,Windows 64-bit,MAC OS X Intel,Linux [64-bit],Linux [32-bit],BSD 8.X の6種類があるが,当然,Windows 32-bit,Windows 64-bit のどちらかを選択する。
  2. ダウンロードしたsc_serv2_xxxxx_07_31_2011.exe をインストールする。Vista以降のOSの場合,インストールの場所(Destination Folder)を,「Program Files」の外にすること。たとえば,C:\SHOUTcast など。(図1参照) DocumentationとConfiguration Builder のチェックはつけたままで,フルインストールする。(図2参照)
  3. インストールフォルダ(SHOUTcast)内には,4つのフォルダと9個のファイルが出来るようだ。
  4. インストールフォルダ(SHOUTcast)内にあるsc_serv_simple.confをメモ帳などのテキストエディタで開き,次の3行を書き換えて保存する。
    • publicserver=always  —>  publicserver=never
    • password=testing
      —>  password=[自分で設定した適切なパスワード]
      外部に公開する場合は,強度に気をつけて適切に設定すること。
    • adminpassword=changeme
      —>  adminpassword=[自分で設定した適切なパスワード]
      外部に公開する場合は,強度に気をつけて適切に設定すること。
  5. コマンド プロンプトを起動して,
    ”C:\Program Files\SHOUTcast\sc_serv.exe” sc_serv_simple.conf
    を打ってSHOUTcastサーバを起動する。「Program Files」には空白が含まれているので,ダブルコーテーション(半角)を忘れないこと。
  6. ブラウザから http://localhost:8000/ にアクセスする。Loginしてみる。
    ユーザ名には,admin
    パスワードには,sc_serv_simple.conf で設定した adminpassword を入力する。(図3参照)

    Logoutしてブラウザを閉じる。

  7. 先ほど開いたままのコマンド プロンプト上で,[Ctrl]+Cを打ち,SHOUTcastサーバを停止する。コマンド プロンプトを閉じる。
  8. http://www.winamp.com/media-player/japanese から最新版の Winamp Standard を
    □ MP3バンドルを含む (ファイルサイズ 22 MB)
    には,チェックを入れないでダウンロードする。
    ダウンロードした winampxxx_full_emusic-7plus_ja-jp.exe をインストールする。

    Winampをネットラジオ以外に使わない場合は,できるだけ軽量でインストールするほうがいいので,各オプションを以下のように変更する。記載がないものはデフォルトのまま。

    • 日本語
    • コンポーネント,[軽量]を選択。(図4参照)
      フルでも使う機能に不都合はないのだが,いろいろ余計なものがインストールされるので,うっとうしい。
    • クイック起動アイコンの作成
      デスクトップアイコンの作成
      のチェックは外す。(図5参照)
    • WinAmpツールバー
      AOL Search
      eMusic
      のチェックは外す。(図6参照)
    • Baidu IMEをインストールしません
      をチェックする。(図7参照)
    • 「インストール」をクリック。完了をクリック。

    Winampセットアップが起動する。
     

    • 関連付けするファイルについては,
      「Winamp特有のファイル」以外のチェックは外す。(図8参照)

      Windows Explorerの[フォルダ]コンテキストメニューにWinampを表示
      Winampエージェントを有効にする
      のチェックを外す。(図8参照)

    • はい、匿名での利用統計に同意します(推奨)。
      のチェックを外して,終了をクリック。(図9参照)
      Winampのプレーヤーが表示されたら,これを閉じる。
  9. Broadcast Now!から,SHOUTcast DSP Plug-In for Winamp をダウンロードする。
  10. Choose Components で,[Full Install]を選択。(図10参照)
  11. Set as the current DSP plug-in
    Run winamp
    にチェックをつけたまま,Finishをクリック。
  12. WinampとNullsoft SHOUTcast Source が一緒に起動する。(図11参照)
  13. Nullsoft SHOUTcast Source の設定をする。
    • DJ/User ID は空欄にする。
      sc_serv_simple.conf で設定した password を記入。(図12参照)
    • Make this stream public のチェックを外す。
      Name を変更する。非公開サーバなので,なんでもよい。
      (ただし,多分アスキー文字のみO.K.)。(図13参照)
    • エンコーダをMp3にする。(図14参照)
  14. ひとまず,WinampとNullsoft SHOUTcast Sourceを閉じる。Winampを閉じれば,プラグインであるNullsoft SHOUTcast Sourceは一緒に閉じる。
  15. コマンド プロンプトを起動して,
    ”C:\Program Files\SHOUTcast\sc_serv.exe” sc_serv_simple.conf
    を打ってSHOUTcastサーバを起動する。
  16. Winampを起動する。
    Nullsoft SHOUTcast Sourceも一緒に立ち上がるので,Connectボタンをクリックする。接続できると,ボタンのテキストがDisconnectに変わる。Nullsoft SHOUTcast Sourceを最小化する。タスクトレイにNullsoft SHOUTcast Sourceのトレイアイコンが現れる。
  17. Winamp(さっき,起動したままのはず)で曲を再生する。
  18. Lan内の他のPCのWMPlayerからのSHOUTcastサーバにアクセスする(接続アドレスは,http://192.168.xxx.xxx:8000/)。
    他のPCがない場合は,同一PCの他のメディアプレーヤー(Winampは複数のインスタンスの使用可なのでWinampからでもよい。)からサーバにアクセスする(接続アドレスは,http://localhost:8000/)。ただし,この場合は音がダブって非常に聞きにくい。
  19. 再生を止め,Nullsoft SHOUTcast SourceをDisconnectし,Winampを閉じる。
  20. SHOUTcastサーバを停止する。
図1

図2

図3

図4

図5

図6

図7

図8

図9

図10

図11

図12

図13

図14

 これで,SHOUTcastサーバが,一応,構築できた。ここまで,うまくいったら,常時稼働させるSHOUTcastサーバはサービスとして運用した方がいいと思うので,コマンドプロンプトを起動して,SHOUTcast フォルダに移動し,
  sc_serv.exe install sc_serv 0 0 sc_serv_simple.conf
で,サービスとして登録する。(Install as a Service参照)
 サービスを開始する。
  net start sc_serv
 コマンドプロンプトを閉じる。

 また,登録直後は,手動での「開始」「停止」になっているので,コントロールパネルから,自動に変更しておいた方が便利かもしれない。

o6asan

View Comments

  • こんにちは

    6番までは確認しました。
    しかし、2日ほど前から応答が遅くなって、来ました。

    プログラムの実行、コマンドプロンプト、バッチファイルから起動出来るハズなんですが、少し不安定になって、起動したりしなかったり、認識しなかったので、スパイボットとウイルスチェックを掛けてから、

    OSの再インストールをしてみます。

    出来たら再インストールして、又報告します。

  • こんばんは 
    5, コマンド プロンプトを起動して,

    と言うところから上手くいかなくなって、OSの再インストールをしましたが、同じ状況でした。

    まずコマンドプロンプトから起動してもプログラムを認識しない、CTL-Cでも停止もできない、

    ファイル名から指定して実行でも起動しない、

    参照から、「C:\Program Files\SHOUTcast\sc_serv.exe」を探して起動すると起動できました。
    CTL-Cで停止もできました。
    サーバログインもできました。
    *************
    何かで、関連づけが切れてしまったようです。
    (RAIDm1)と言う1ドライブRAID1を使っていたのですが、
    取り外したのに、アイコンの出る右下の所から消えなかったのを
    レジストリーを切りまくってやっと消しました、それと窓の手で不用分の整理をしたので切れてしまったようです。

    現在、ファイルの実効ではCTL-C で停止しますが、
    コマンドプロンプトから起動した場合、サーバは停止しますが、
    コマンドプロンプトは停止しません。Xをクリックすると止まります。

    "C:\Program Files\SHOUTcast\sc_serv.exe"
    途中まで起動して sc_serv_simple.conf を入れることはできません(前と一緒です)

    バッチからの起動もできません。
    何かがおかしくなってしまいました。
    *****************
    今まで、ファイルの実行、コマンドプロンプト、バッチファイルはほとんど同じに使えていたのが、崩れてしまいました。

    システムプロパテイ、詳細設定、環境設定に関係しているらしいのですが、今まで余り触ってこなかったので、何処だか見当が付いていません。

  • 元CDを入れて「sfc /scannow」を実行
    ソフトが書き替わっていないか調べてみました。
    OKでした、

    しかしBMD.EXEは部別だと思うので此方も調べて見ます。

    普通実行プログラムのあるフォルダにバッチを書くと実行できて、
    そのショートカットを別のフォルダに作るとそちらからも実行でします、

    今回はショートカットからは実行できて、バッチからは実行できない状態です。
    この違いがエラーに繋がっているような気がします。
    もっと調べてみます。
    それではまた。

  • C:\cast\battmp\ping_32.bat に 次ぎの内容を書き
    「type nul > C:\cast\battmp\arp32.log
    for /l %%i in (0,1,32) do ping -w 1 -n 1 192.168.0.%%i && arp -a 192.168.0.%%i >> C:\cast\battmp\arp32.log」

    C:\Documents and Settings\pc2\デスクトップ\cast に
    arp32.log へのショートカット(C:\cast\battmp\arp32.log)

    ping_32.bat へのショートカット(C:\cast\battmp\ping_32.bat)
    を貼り付け、クリックしますと、 (C:\cast\battmp\ping_32.batはここで編集できます)
    IPアドレス一覧を
    arp32.log へのショートカットをクリックか編集で見られます。

    しかし、「C:\cast\battmp\ping_32.bat」をクリックすると一瞬で終わります、おそらく結果も出ていないでしょう。

    同じ手法を「C:\cast\battmp\serv2_start.bat 」の内容「"C:\Program Files\SHOUTcast\sc_serv.exe" sc_serv_simple.conf」にすると使えません。
    ファイルの実行では使えます、不思議です。

  • apollo23さん,おはよう(?)ございます。

    夜の間に,多数書き込んでおられまして,失礼しました。

    手こずっておられるようですが,拝読するところ,どうも,SHOUTCastの関係というよりも,そちらの環境のせいのように思われます。

    > BMD.EXE

    ところで,これは,何のプログラムなのでしょうか。不明にして分かりませんでした。(汗)

    追記
    お忙しく,お疲れのようにお見受けしますので,ごゆっくりお取り組み下さい。私のわかる範囲であれば,いつでもお問合せにお応えいたしますので。

  • こんにちは 済みません CMD.EXE (コマンドプロンプトの本体)を打ち間違えていました。

    SHOUTcastサーバを起動できるところまでは判ったので、
    winamp をインストールして進めてみます。
    winampは full と lite が有るんですが lite は設定が少なく簡単です、 でも今回は fullを書いていただいたのでその法が判りやすく、それで進めてみます。

    コマンドプロンプトは一段落してから追求してみます。
    それでは宜しくお願いします。

  • こんにちは。

    > winampは full と lite が有るんですが lite は設定が少なく簡単です
    > でも今回は fullを書いていただいたのでその法が判りやすく、それで進めてみます。

    8. のインストールのところに,

      コンポーネント,[軽量]を選択。(図4参照)

    と書いてある[軽量]は,Winampのliteのことです。Fullは機能が入りすぎて,煩雑ですよ。

    Fullは図2のSHOUTcastサーバの方です。

  • >8. のインストールのところに,

      コンポーネント,[軽量]を選択。(図4参照)

    と書いてある[軽量]は,Winampのliteのことです。

    なるほど、Winamp Standard (12.3MB)をダウンロードしても インストールの時
    lite版を選べるのですね。
    前にfullとlite両方をダウンロードしてありました。

    インストールするとき「日本語」が選ばれていますが、英語の選べるので迷っていましたが、
    添付画像が日本語ですので「日本語のままでよいのですね。

  • > 前にfullとlite両方をダウンロードしてありました。

    これのlite版をインストールされていたのでしたら,先ごろまでのWinampについてのいろいろな違いは,このせいかもしれません。
    ファイル自体のlite版と,fullの中で指定する[軽量]の実態が違うことは,結構よくありますので。

    > 添付画像が日本語ですので「日本語」のままでよいのですね。

    はい,そうです。デフォから変えないのに,つい不安で書いてしまって,かえって混乱の原因になったようです。(汗)

  • 追伸 MP3バンドルを含む (ファイルサイズ 22 MB)のチェックは少し上に見つけました、
    入れていません。

    インストールをはじめます。
    インストーラへようこそ 次へ
    ライセンス契約書 同意する(しないと入れさせてくれない)
    インストール先を選んで下さい インストール先を選んで下さい
    「C:\Program Files\Winamp」 次へ
    コンポーネントを選んで下さい
    (元はカスタムですが、ここで軽量を選ぶ)
    必要なディスクスペース 1.87MB
    図4で必要なチェックを見たかったのですが項目が多すぎますね。
    コンポーネント,[軽量]を選択。(図4参照)
    フルでも使う機能に不都合はないのだが,いろいろ余計なものがインストールされるので,うっとうしい。

    この間のチェックで迷っています、
    それ以外に判らないのが沢山あります。
    winmap agent
    マルチメディアエンジン、オーディオ再生のコンポーネントのチェック?
    (WME)
    MIDI
    MOD/XM/S3M/IT
    OGG Vorbis の再生
    MP4 サポート
    FLAC
    CDのリッピング
    WAV/VOC/AU/AIFF

    映像関係は要らないので外し、
    出力 展開 ダイレクトサウンドのサポート ?
          旧バージョンのwaveライター ?
          waveout/MME出力 ?
    CD識別のためのCDDB 外し
    Sonic りっぴんぶ/CD書き込み 外し
    Singnal プロセッサースタジオプラグイン ?
    Winampプラグイン 関連が沢山 ?
    ユーザーインターフェース拡張 関連 ?
    視覚エフェクト関連 ?
    winampアプリケーション関連 ?
    ここまで で次へ

    「食料買い出しに要ってきます。」

    クイック起動アイコンの作成
    図5は判りやすいです。
    ではまた

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