話の発端は,10月に書いた「菊のこと」ですが,縦書きエンジン「涅槃」にはまりました。東アジアの言葉はやはり縦書きがデフォルトですね。
早急に主張しないと縦書きが読みやすいと感じる人々が,中国(台湾も含めて)・朝鮮(南北)・日本にいなくなってしまうかもしれません。ベトナムやモンゴルの縦書きは疾うの昔につぶれてしまいました。ここのブログも基本は横書きです。
わが国も含めた三国の縦書きは,ネット時代になってから風前の灯です。わが国ではこれに,携帯小説が拍車をかけています。他の二国はどうなんでしょうか?
小説などを印刷された本で読む人が減り,若い世代には逆に縦書きだと読みづらいと感じる人が増えています。W3Cでは懸案として日本語組版処理の要件(日本語版)があるようですが,いつになったら通るんでしょうか。私自身は,仕事関係の文書などは横書き,小説などは縦書きのほうが読みやすいようです。特に,古典などを横書きで与えられると読むのが苦痛です。意味まで取りにくい気がします。皆さんは,どうでしょうか。
「菊のこと」で引用した聊斎志異と清貧譚について,縦書きバージョンを作りました。表面上はうちのサイトになっていますが,もとのサイトをはっきり明示し,アクセスされた時には,もとサイトにもアクセスされるように配慮しました。それだけでよいのかどうか分かりませんが,私自身が自分の翻訳を利用されるときにこれなら許せるという形態にしました。
相手方がもともと縦書きになっていればリンクを貼るだけでいいので,話が簡単なんですがねぇ。
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