ウイルス対策ソフトとして,ウイルスバスタークラウドを使ってきた。使い始めがいつだったかは忘れたが,マカフィーなどを使ったごく初めは除いて,ネットではずっとそれで来たので,10年以上の利用だったと思う。7月31日に契約期限が来たのだが,使用自体は5月初めにやめた。今回は契約を更新する気がなかったし,4月ごろから,更新通知が増えてうざかったからだ。
更新を止めようと思った理由はいろいろあるが,サーバにおけるファイアーウォールとして使いにくかったのも一つだ。これは,主として私の使い方が,トレンドマイクロの仕様を逸脱しているせいで,ウイルスバスターの責任ではない。いろいろと悪評もあるにはあるウイルスバスターだが,ほとんど何も設定しなくても使えるし,それなりにいいソフトではないかと思う。
9月になるとすぐに右図のような「更新のご案内」を受け取った。まぁ,商売熱心だ。企業なんだから,商売熱心なのは結構なことだが,私が,5月に出した「メールでのお問合せ」の返事はついに来ずじまいだった。「今回のライセンス期限後,契約を更新しないので,こちらの登録を取り消させていただきたいのですが,退会の方法の記載がないようです。どのようにすれば,よろしいでしょうか。」という,簡単明瞭なものだったのだが,「契約更新しない奴なんか知らないよ」ということだろうか。日本の企業もそういう時代なんだね。
母体は米企業だから,体質は本体と同じなのかもしれないが,日本生まれ日本育ちの人間としては,「どうして,取引をおやめになるのでしょうか。何か,落ち度がありましたでしょうか。」などという返信が来て,こちらが「そちらの落ち度ではありません」とか答えると,「これまでありがとうございました。また,機会がありましたらよろしくお願いいたします。」なんていうやりとりがあるのが普通だと思っていたのだが,自分が時代において行かれているなと感じた一幕であった。