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ウォシュレット TCF331 から TCF4713R へ。

 超久しぶりの記事の話題がウォシュレットってどうかと思うけど、まあいいか。はるか前のことなんだが、ウォシュレットについて書いたことがある。2011.7.4から2011.8.20のね。結局、修理はうまくできなくて、 TCF331 君は下のようなただの便座になってしまった。

TCF331

 ほんでもって、この子をずっとこのまま便座として使っていたわけだが、このほど、ついに新人に代わってもらうことになった。新人はTCF4713R君ね。拍手~!

 交代理由は、私の華麗、もとい、加齢(⁈)なんだけどさ。我が家のトイレには他にTCF9434君というメイン選手がいて、TCF331君を使ってたのは、ほぼ私だけであったのだが……

 年取ってくるとみんな同じなのか私だけなのかわからないのだけれど、最近時間がかかるようになって尚且つおしり洗浄がないと、どうも具合が悪い。長く入っているもので家族と鉢合わせになることが多い。鉢合わせを避けるために、自分用には極力TCF331君を使うようにしていたのだが、壊れててただの便座になっているので、どうも都合が悪い。いよいよ、我慢できなくなって、TOTOサイトに TCF331の後継機として上がっていたTCF4713Rを購入して、付け替えることにした。ウォシュレットとしては一番基本的な機能のものだ。(プロ向け・取付工具なし)ってなってたけど、量販店向けとどこが違うのかな?量販店向けとして、すぐに考えつくのは低価格と工具ありかな。まぁ、どうでもいいけど。

 付け替えたTCF4713R君はこんな感じ。あんまり代わり映えしないな。ただ、壁のコンセントに電源コードがつながってるのが一番の違いかな?TCF331君はその部分はご臨終だったし。

 交換で一番参ったのは、タンクの横についている止水栓がいくら頑張ってもびくともしなかったこと。あんまり回ってくれないので、分岐金具は古いもののまま使おうかとも思ったのだが、給水ホースの袋ナットのサイズが違っててハマらなかったし、「同梱以外の分岐金具、パッキンを使わないでください。」とも書いてあるし。仕方ないので、家の大元の量水器の水止め栓を閉めて作業した。

 もう一つ参ったのは、家にあるレンチがどれも小さくて使えなかったので、ナットをプライヤーで閉めたり緩めたりしなくてはいけなくてさ。手の力が弱ってきてるのに、やりにくかったよ。まあ、あとは大してこまったことなかったけど。力が弱くなってるなぁということはつくづく痛感したネ。

 Before and after であんまり変わらないけど、前のTCF331君は壁リモコンじゃなかったから、その分便器の幅が狭くなって、便器奥の掃除はしやすくなったよ。それから、TCF331君は燃えないゴミ行き。全バラしたら、ゴミ袋に入っていただけた。めでたしめでたし。

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ウォシュレット-#4。(最終報告)

 本題に入る前にお約束を書いておこう。「ウォシュレット-#2。」「ウォシュレット-#3。」を読んでくださった方は,またかと思うだろうが,ご容赦ください。
 TOTOのパーツセンターの注意書きに,朱書きで次の文章が書いてある。この注意書きは,販売できないことしか謳っていないが,販売しないということは,言外に,ユーザーがこれらの修理に手を出すことは認めないし,何かあっても関知しないということ言っているのである。今からこのブログで書くことを,メーカーは勧めていないし,何かあったときにも賠償はしてくれない。当サイトも,同じ方針である。やってみようと思う方は,あくまでも自分の責任で行なうようにお願いする。

  • お客様へ末永く安全・安心にご使用いただくために、お客様での修理・交換が出来ない部品(例:ウォシュレット・給湯機等の内部部品や電装部品)に関しましては、販売ができません。あらかじめご了承願います。

 さて,本題。  (ところで,この部分は電右衛門さんの掲示板では,記事No.168~No.209あたりになる。今回は,間にお盆が入ったりして,飛び飛びになっている。)
 

 先に,結果を報告しておこう。水回りの修理というミッションは失敗に終わった。orz
 敗因は,プラスチック部分が劣化していたことと,劣化したプラスチックを触るのに慣れていない私が,それに対して微妙な手加減をできなかったことである。

 7/31に「ウォシュレット-#3。」で泣き言を書いた後,掲示板記事No.167で電右衛門さんの激励を受けて気を取り直し,再チェックに取り掛かった。

 どうしても濡れてしまって,複数あるように感じる漏水箇所がしっかりと特定できなかったのだが,とにかく,図1の十字ゴムのところが漏れていることは確かだったので,パッキンを取り替えることにした。元々ついていたものは,少し特殊な断面をしていたが,ホームセンターにはそんなものは売っていなかったので,22mmのOリングを買ってきて交換した。ここの蓋は3本のタップネジで止められていたのだが,このうちの1本の穴のネジ山が切れていて,パッキンを換えても平均に締めることが不可能になっていた。

 また途中で,1度も水が漏れたことのなかったロータンク止水栓(図2)から漏水して,泡を食った。電右衛門さんに指導を仰いだが,ちょっと掃除しただけで,あくる日からはまた漏れなくなった。あれはなんだったんだろう。

 パテの補修だけでは心もとなかったので,掲示板記事No.180で,「ネジ山がバカになった修理方法」を伺って,以下のことを教えていただいた。
    1) 状況を良く判断しネジ直径を0.5mm太いのを使用する
    2) ネジが長くなっても差支無を判断 可能な限りの長ネジを用意し,
     下穴をネジより0.5mm細く開け ユックリと行つ戻つ〆る
    3) ネジ穴を貫通できるなら ネジとナットに交換する

 このあたりで,盆に向けて忙しくなってきて,なおかつ盆はトイレがひとつでは困るので,漏水のままひとまず組み立て直し,盆の間はそのまま使用した。


 

 

 

 さて,盆も終わり,上記の3つの方法のうち,1)と3)は無理だったので,可能と思われた2)の方法で,ネジを締めていたら折れちゃったのだ(図3)。ここで,ギブアップ。電右衛門さんに伺ったら,クランプの挟込工法をとれば補修可能かもということだったが,技術も必要なようだしもとが劣化しているので,また折れそうな気もする。

 今回の教訓。我が家のウォシュレットのように年季の入った機器を扱うときは,とにかく優しく優しくが原則。今回も十字ゴムのところの蓋のネジ穴の山を切ったことが最後まで祟ったと言えると思う。

 さて,結局,修理をあきらめたので,いい機会だと思って,水回りを全部外してみた。(図4)
 電磁弁については,見たいみたいと思っていた念願がかなった。こんな形で見たかったわけではないが……(苦笑)

 こんな結果に終わってしまったが,一度も扱ったことのなかった水道系の機器を扱って面白かった。図4のバネ押さえ金具のような部品を外さなければいけないような羽目になったときは,行程のどこかに無理があるのだということも,よくわかったし(電右衛門さんのところの記事No.204参照)。

 まぁ,初めのころのわずかな水漏れに目をつぶっていれば,今頃それなりに使えたとは思うけど。この辺は,私の性格のなせる技なので,何ともしがたいね。

追記(8/21):
 書き忘れたので追記。
 壊してしまったウォシュレットの後釜をどうするかという話だが,「SX TCF331」君をただの便座として使うことにした(爆)。ひと月半もかけて修理しているうちに情が移ってしまった。それによく考えると,修理前からウォッシャーの調子は悪かったので,温便座としてしか使えていなかった訳だ。
 実は,水回りを外すときにいい加減面倒くさくなって,締め金具で止まっていた電源コードをニッパーで切ったので,壊れていなかったヒーター部分も使えなくしてしまった。これで粗大ごみとして捨てては,「SX TCF331」君に申し訳ない。というわけで,当分(暖かい間だけになるかもしれない―苦)はただの便座としてご逗留願うことにした。
 そう決めたので,水回り以外も外してみた(図5)。

 で,図6がただの便座になった「SX TCF331」君である(笑)。

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ウォシュレット-#3。

 本題に入る前にお約束を書いておこう。「ウォシュレット-#2。」を読んでくださった方は,またかと思うだろうが,ご容赦ください。
 TOTOのパーツセンターの注意書きに,朱書きで次の文章が書いてある。この注意書きは,販売できないことしか謳っていないが,販売しないということは,言外に,ユーザーがこれらの修理に手を出すことは認めないし,何かあっても関知しないということ言っているのである。今からこのブログで書くことを,メーカーは勧めていないし,何かあったときにも賠償はしてくれない。当サイトも,同じ方針である。やってみようと思う方は,あくまでも自分の責任で行なうようにお願いする。

  • お客様へ末永く安全・安心にご使用いただくために、お客様での修理・交換が出来ない部品(例:ウォシュレット・給湯機等の内部部品や電装部品)に関しましては、販売ができません。あらかじめご了承願います。

 さて,本題。  (ところで,この部分は電右衛門さんの掲示板では,記事No.135~No.166になる。)

 で,「やったぜ」ってことだったんだけど……
 20日の23:00に組み立て終わり,電右衛門さんのところ(記事No.130)に任務完了の報告を書いて,床についた。21日の朝から気持ちよく使用しだしたのに,夕方辺りには,なんか変だなという感じ。一晩待って,22日の朝,ありゃーっ,水漏れしてるワということになった。すぐに,電右衛門さんに報告したら,「早速にもカバーを取って,漏水場所を特定して下さい。漏れてるカ所が解れば,今のo6asanさんなら対処法が考えられます」という温かい励まし。気を取り直して,再修理に取り掛かる。

  1. 図1

    裏側からよく見ると,図1の上側の画像の赤丸のところから漏れている。反対側を考えると,前の修理中に漏れていたところが,これの真上になる。しかし,図1の下側の画像のようにカバーを外してじっくり見ても,前と違い見える側では漏れていない。今回の漏れは,上からでは全く見えない部分で発生しているようだ。

  2. 電右衛門さんの指示で,漏水原因が水の熱膨張のせいか,水圧だけによるものかを確かめるために,電源を切って漏水の具合を見る。漏水がわずかなので一晩放置した結果,水圧だけでも漏れることが判明した。
  3. 水基板は,左右2個だと思うという電右衛門さんの言葉で,水漏れの可能性のある部分に関係ある図2の赤丸の2個のネジを外し,様子を観察。やはり,漏れているのは,温水タンクのようだ。
  4. 図2

    裏側から水抜きの栓を外す。水がかなり出るので,注意。左の基板を引っ張り出しにくいので,図2の青丸の黒パイプも外す。これも,まだかなり水が残っている場合がある。

  5. 温水タンクを外すために,蓋のプラスチックと十字ゴムを外す(図2の白丸)。ノズルへの給水管と,排水桝につながっている2本のパイプも外す。左側の基板をいろいろなコードに注意しながら,温水タンクのほうから引っ張り出し,タンクの9個のネジを外す。開けると,図3のような状態だった。
    しかし,温水タンクより左側と温水タンクのある側では,コードの接続方式が違う。温水タンクより左側では基本的にPCの内部でもよくみられるようなソケット方式だが,温水タンクのある側では基本的にはんだ付けで防水カバーを被せた方式だ。こちら側は,単なる湿気ではなく,実際に水に濡れることを勘定に入れているのだろう。

    図3

    ところで,「ウォシュレット-#2。」のごく初めのころに,juneさんが「おまえもか・・ウォシュレットTCF331」という記事を見つけてくださったのだが,ここで見ていた温水タンク内の画像の実物に,やっと対面できた。しかし,我が家のは緑の苔状のものに覆われている。水道管にも銅管はあるらしいが,うちのあたりは違うので,これが緑青だとしたら,図3の白丸の部品が怪しいと思う。

  6. 劣化の激しいパッキンは,ペッチャンコ+固くなっていて,引っ張ったり曲げたりしたら,すぐに破壊されそうだった。
    juneさんが探してくださったページと同じようにゴムシートを買ってきて補強するのが,正規品のない状態ではベストだろう。ホームセンターにあると思いますよとjuneさんに教えていただいたので,近くの店に行って切り売りのゴムシートを10cm買ってきた。61円だった。

    図4

    で,パッキンを作ってみた。型貫きしてハサミで切った。うまくカットできてなくて不細工なのが,また水漏れの原因になるのではないかと心配だが,これをもとのパッキンの平たい方にあてがって補強し,組み直した。その前に,緑の苔もできるだけきれいに取り除いておいた。(図4)
    ネジが9本もあるので,車のタイヤと同じように均等に締め上げることに,注意!!

  7. さて,設置。ただし,前回で懲りたので,図5のように裸の状態で,仮置き。前科のある温水タンクの下あたりにはタライも見えるね。2・3日試して,漏水なし,無事作動を確かめてから,本設置の予定(29日 19:00)。

    図5

 一夜明けて,全く水漏れしていないのを確認。夜の間(19:00-7:00)の使用も問題なかった。

 ところで,実は前回の組み上げ後もう一つ困ったことがあった。ウォッシャーの水勢が,家屋内の他の水の使い方で,ものすごく激しく影響を受けるのだ。電右衛門さんの話では,止水栓を絞りすぎるとそうなるらしい。しかし,前回は温水タンクのところの漏水の問題があって,止水栓をそれ以上開けられなかった。今回,温水タンクの漏水が解決したので,止水栓を屋内の他の蛇口の影響を受けない程度まで開けてみた。すると,網戸のゴムビートで補強したところからの無駄水が復活してしまった。そういう訳で,改めて補強具を作り直し。

 補強具のところを開けてみると,鉄サビが出ていた。切断面から水が浸入して錆びたようだ。赤サビだというのが困る。被覆銅線がないのだが,それでも銅の方がましかなと思い,今回は接着剤で付けた後,銅細線で巻き上げた。

 止水栓の開きも大きくしたし,補強具も作り直したので,今晩(30日)もう一晩仮設置のままにし,問題がなければ,明日,本設置の予定。

 えーっ,明日(31日)です(笑)。水が漏れています(泣)。
 まだ,じかに開けて確認していないので,はっきりわからないが,温水タンクとは,別のところの模様。右側の水基板のどこかからのようだ。止水栓の開きをもとの位置に戻し,補強具も元に戻して様子を見ている。しかし,一度漏れ出すと,温水タンクのところと同じで,何かしてやらないと止まらないだろう。何しろ古い製品だから,補強してやると他の部分に無理が来るってことだね。
 どうしようかなぁ。ここまで来て癪だけど,そろそろギブアップ時期かしらん。今日で7月も終わりだし,大概,不便さを我慢してきたけど。まぁ,やめるにしてもここまで来たら,一度もばらしていない右の水基板のところはばらしてみておくべきだろうね。後学のために(笑)。

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ウォシュレット-#2。

 「ウォシュレット。」への電右衛門さんのコメントに力を得て,TOTOのウォシュレットSX TCF331の修理に取り組んでみた。始めたのは,7/8(金)だった。ほぼ2週間の経緯を,ここでは整理して書いていくが,手探り状態の実況を読みたいという方は,ぜひ,電右衛門さんの掲示板(記事No.37~No.131)にお運びいただきたい。

 話を始める前に,お約束で以下のことを書いておこう。TOTOのパーツセンターの注意書きに,朱書きで次の文章が書いてある。この注意書きは,販売できないことしか謳っていないが,販売しないということは,言外に,ユーザーがこれらの修理に手を出すことは認めないし,何かあっても関知しないということ言っているのである。今からこのブログで書くことを,メーカーは勧めていないし,何かあったときにも賠償はしてくれない。当サイトも,同じ方針である。やってみようと思う方は,あくまでも自分の責任で行なうようにお願いする。

  • お客様へ末永く安全・安心にご使用いただくために、お客様での修理・交換が出来ない部品(例:ウォシュレット・給湯機等の内部部品や電装部品)に関しましては、販売ができません。あらかじめご了承願います。

 さて,話を始めよう。当たり前だが,まず,「ウォシュレット。」の手順で,TCF331を取り外す。ところで,画像上の数字は丸付きだが,文章内は,環境依存文字の関係で,括弧付きで行きます。

  1. 図1

    とにかく開けなければいけないので,図1の(1)のつまみと,(2)~(6)までのネジを外す。つまみは,上に引っ張れば抜ける。(7)~(10)に爪があるので,折らないように気を付けて外す。

  2. 図2は開けたばかりのところ,ほこりだらけだね。(1)のところには,便座ヒーター用のコードがソケットでつながっているので,無理やり引っ張らないこと。ヒューズをつくづく見てみたが,切れていないみたい。開けてはみたが,どこをどうすればいいのか,さっぱりわからないので,この時点で電右衛門さんの掲示板に駆け込んだ。

    図2

    • (2)はウォッシャーのノズル。
    • (3)は排水管。右のほうに同じ番号のパイプがあるが,これが排水管につながっている。排水といっても,実体はあふれた水が出てくる管で,一度使われて後の排水とは違う。
    • (4)は排水溝で,見えている中では(6)と(7)がこれにつながっている。これも(3)と同じで,あふれた水が出てくる溝。
    • (5)はウォッシャーへの給水管で,右のほうにある(5)のところにつながっている。
  3. 図3

    図2の水道接続ジョイントにつながっていた給水管を,そっち側だけ外して,水勢テスト(図3)。用心しながらやっていたのだが,分岐金具止水栓を5°ばかり緩めたら,一気に勢いが強くなって1mばかり吹き上げ,頭から水をかぶってしまった。ということで,ここは問題なし。

  4. 最近のウォシュレットだと便座スイッチがあるらしいが,TCF331は出始めの機種なので,便座に人が座っているか座っていないかを判断して,ウォッシャーの水をコントロールする機能は,ついていなかった。

    図4

    そういえば,出始めのウォシュレットで,なんだろうと思ってスイッチを押したせいで,ずぶ濡れになったって話が,結構あったよね。したがって,つなぐのは給水管と電源だけで,テストの準備は完了(図4)。すぐに,セットしたり外したりできるように,便座はボルトで留めないほうがよい。

  5. ウォッシャーのノズル自体は壊れていなかったようで,水を出したまま引っ張ったり押したりしていたら,超スローだが,伸びてくるようになった(図5)。

    図5

    汚れがひどかったので,きれいに掃除した。また,ノズルの出し入れに関係するゴムベルトが少し劣化していた。20年物としてはましだと思うが,超スローな動きの原因のひとつはこれだろう。画像では,ノズルの左の管からも相当量の水が出ているが,この時点では,これが単なる余剰水の排水管であることは,分かっていなかった。

  6. ウォッシャーのノズルのチェックのために,水勢を最強にしてみた。正常品だと,60cm~70cmの高さまで水が上がるらしいが,30cm~40cm位しか上がらないし,図2の(3)から出る水の量が全然といっていいくらい変わらない。
  7. 図6

    図6の3本のネジを外す。左側の小さい窓内は上が外した部品(十字ゴムとプラスチックの蓋)の裏表,下は外した後の受けのほうの状態。画像を撮ったのが別の段階なので,はまっていたパイプや蓋と同じ色の貯水枡なども外れている。この時点では,パイプは1本も外していないし,枡もついたままなので,気を付けること。

  8. 図6の十字ゴムはかなり白く汚れていたので,きれいに掃除した。画像でプラスチックの蓋に張り付いているパッキンは,そのまま使った。プラスチックの蓋を外したまま,弁になっていると思われる十字ゴムを指で押さえ,ウォッシャーテストを行ったところ,蓋を外したままではノズルからは全く水が出なくなった。

    図7

    図2の(3)から出る水の量は相変わらず。ひとつ新たな問題が発生。十字ゴムを押さえたまま,水圧を上げたとき図7の赤丸の部分から水漏れがあった。やはり,あちこち弱っているんだなぁ。

  9. プラスチックの蓋をセットしてネジを留め,ウォッシャーテストを行ったところ,ノズルから水が出る。図6の下側の小窓の青矢印経由の水が,白い不透明の給水管に送られるためには,蓋をしておかなくてはいけないようだ。図2の(3)から出る水の量は相変わらず。

    図8

    しかし,ノズルから水が出ているのは,実は大進歩。この修理に取り掛かる前は全く出なかったんだから(図8)。

  10. ここで改めて,4本のパイプを流れる水の方向を確認したところ,図9のようになっていた。また,オレンジ色の線で囲んだ基板をめくってみると,緑の矢印で示されたパイプを通る水だけが,ノズル横の排水管を通って排出され,(ア)(イ)を通る水と(ウ)からあふれる水は,図9の小窓で示すような白い矢印方向にまとめられ,ノズル横の溝のほうに排出されることが分かった。
    したがって,4本のパイプを流れる水のうち,ここまでに全く改善していないのは,緑の矢印で示されるものだけであることが判明した。この水がどこからきているか探すことにした。
  11. 黒い帯状のコード下を見せてほしいという電右衛門さんからの指示で,表示基板を外し,図10の赤丸のネジを4個外して,蓋をめくると,ここにも十字ゴムがあった。

    図9

    このゴムもそれほど劣化しているようには見えなかった。図6の十字ゴムと比べてもそれほど汚れているようにも見えなかったが,ひとまず,このゴムやはまっていた管の頭部分をきれいに掃除した。そうそう,表示基板を外すときの注意として書いておくけど,押さえ金具とバネをなくさないようにね。

  12. このゴムを指で押さえて,通水試験をすると,ビンゴ。図2の(3)からの水がぴたりと止まった。ただ,ここでひとつ,後で問題を引き起こす不具合が起こっていた。図7の赤丸部分の水漏れがここでもやはり起こるのだ。
  13. 図10

    十字ゴムを指で押さえる代わりに,押さえになるものを,この間網戸を貼ったときのゴムビートの残りで自作した。温水に強くて,弾力があって長持ちのする物なら何でもよいのだが,家にあるものでほかのものが思いつかなかっただけの話。太さが1本分では足りなかったので二重に巻いて太くし,接着剤で張り合わせたが,心もとないので,上から被覆付きの細い針金で締めた。圧力を測る装置などないので,何度も試験して,気長にゴムの長さを調節した。(図11)

  14. 後は組み立てるだけ。その前に,適切な水勢を調べ,そこのところで止水栓に印をつけた。組み立てるときに気になったのは,図7の赤丸部分の水漏れ。指の入る範囲はゴム糊で目張りしてから,組み立てたんだけどねぇ。

    図11

 何はともあれ,一件落着。これが,21日の話。下の動画を見てください。GOODでしょ。
 で,「やったぜ」ってことだったんだけど,後日談があるのだ。orz


 
追記(7/31):
 上には書いていないが,ひとつ疑問に思っていたことがあった。なぜ,十字ゴムの補強にあんな長さの補強具がいるのだろうということだ。もともと,十字ゴムの構造と圧力発生のメカニズムが,今一つ,つかめていない。十字ゴムの頭(十字側)のほうにバネでも入っていたのだろうかと,不思議に思ってきた。
 昨夜,juneさんの掲示板に別件で書き込みをしたときに,juneさんが
> 私は十字の所に追加されたゴムの厚さが気になって眠れません(嘘)
> 素材にもよるのでしょうが、バネの効果が生かせるなら
> 追加ゴムの高さは1mm以下だと思うのですが・・・・
> ブログを拝見させていただいた限りかなり厚めのようですね?
> もっとも、何回も調整されての結果とお書きなので
> 私の思い違いかも?です。
と書かれていた。ああ,やはり同じところを不思議に思われるのだなと思い,ブログを読む方もそうだろうなと思って,この追記を書いている。補強具に使った材料の性質にもよるだろうが,なんでなんだろう。ゴムを指で押さえて無駄水を留める試験をした時点でも感じたことだ。十字ゴムを置いてあるだけで,この指で押さえているほどの力が得られるのだろうか?と。
 何か根本的に思い違いをしているのだろうか。

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ウォシュレット。

 「本日は,なんとトイレの話です」って,表題読めばわかるね(爆)。
我が家のトイレが,世界に冠たる日本グッズ(笑),温水洗浄便座になってから,20年ばかりになる。1階には,INAXのシャワートイレ2820タイプ(図1),2階には,TOTOのウォシュレットSX TCF331(図2)らしきものがついている。2階のほうが古い機種でしかもメーカーが違うのは,もともと,1階にTOTOがあって2階には普通便座がついていたのを,1階を付け替えたときに2階に古いのを移設したからだ。実は,移動したころからすでに不調だったのだが,2階は家族しか使わないしということで,だましだまし使っていた。
 それにしても,1階のINAXは当時キャンペーンだったとはいうものの,今後のことを考えると一軒の中で2メーカーのトイレがあるのは,やりにくいなぁ。メーカーが違うとかなり規格が違うらしいから,素人には改修もしにくいし。まぁ,今のところは関係ないけど。
で,表題でわかるように今回は2階の話。本日,着手,なんちゃって。何はともあれ,自力で外してみよう。TOTOのホームページから,取付説明書を探し出して,おもむろに外しにかかる。きれいに掃除して付け直したら,買い替えなくてもいいんじゃないかという,淡い期待もある。

  1. ロータンク止水栓を閉めて,水を止める(時計回り・図3)。これを忘れると,DIYで出来る節約では間に合わないくらいの出費に陥る可能性があるので,要注意。
  2. 電源プラグを抜く。
  3. 給水アダプタ近くの袋ナット(ウォシュレットに近い方)を緩め(時計回り・図4),連結管を(力いっぱい引っ張って)抜く。
  4. 外してみるだけだから,給水取出部のほうはそのままにしておいて,ウォシュレット本体を外すために下からナットを緩めて取付ボルトをはずす。となるはずなんだけど,これがグラグラで何もしなくても外れた。便座の位置がよくずれていたのは,このせいか。
    取付ボルトは2本あるのだが(図5),緩々になっていて,1枚ずつはまっているべきワッシャは2枚とも一方にはまってて,他方には何もなかったりと,移設時に頼んだ業者はちゃんとやってくれたんだろうかと,疑いたくなってしまう状態だった。
    図6は外したウォシュレットを裏から撮ったものだが,図のように取付ボルトはまずこちらの方に,しっかりはまっていなければいけないものなのだ。しかし,これがブカブカになっていた。
  5. 取り掛かりが遅かったので,時間が下がってしまった。簡単に掃除をし,逆の手順で付け直してみた。温水がチョロチョロだが出るようになった。使える状態にはならなかったが,時間のある日にもう一度外して,今日は触らなかったところを掃除してみようと思う。それで駄目だったら買い替えるしかない。TOTOに問い合わせてみたけど,製品が古すぎてサポート部品が手に入らないようだ。
  6. 工具としては,専用工具があるに越したことはないが,マイナスドライバーとモンキーレンチがあれば,O.K.。プライヤーしかなかったので,締め直しがやりにくかった。まぁ,外すだけなら,プライヤーだけでも問題なし。

今日は,外し方がわかっただけという状態。あとはいつになるやら。

内容とは全く関係ない,追記:例のカウンタが30000を超えているのに,今(22:40),気づいた。