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起きてびっくり,サイト改竄? at よそ様-続々々報。

 ウウウッ,こんなに続けるなら,初めから番号にしときゃよかったと,悔やむ表題。続々々報って,踊り字が何個になるんだよぉー。

 あれから, Symlink Attacks について調べてみた。つまり,ロリさんとこのクラックに使われたかもしれないって方法だよね。まぁ,いろいろ見つかる時代だね。いいというか,悪いというか,なんともはや表現に困る。

 ところで,
> LINUX を使ったときにシンボリックリンクとは便利なものだと思ったが,元来は UNIX 由来のものだろうと思う。
と書いたように,やはりシンボリックリンクというのは UNIX 由来のものだ。ということで, Symlink Attacks そのものも,ものすごく昔からあるようだ。 Symlink Attacks を google.co.jp で引用符付きで検索してみたら, 1997 年まではヒットした。引用符なしで内容的なものを調べてみるともっと昔からある。要するに,きちんと設定しないと狙われやすいところなわけだ。

 Apache の場合,ドキュメントルートの Options にはデフォルトで FollowSymLinks が入っているから,私のような素人の自鯖運営者でなければ,共有サーバの場合はこうしなきゃいけないよというのをちゃんと知っているだろうし,確立されていると思う。しかし,今回, “R.I.P lolipop” と名指しで攻撃されたということは,ロリさんところがそうなってなかったということなのだろう。大穴があいていたもので,個別の穴狙いでチョコチョコ出入りしていたクラッカーが,図に乗っちゃったということになるのか。

 TODOS でりりさんが「そういうプログラムが最期までできなかった」みたいなことを,相当,昔に書いていたから,そういう面で狙われやすい属性ができてしまっていたのかもしれないとも思う。

 シンボリックリンクについて, Windows の「ショートカット」のようなもんだという説明を,昔,されたことがあるが, LINUX を齧りだして使ってみた感じだとかなり違う。むしろ, Apache の「エイリアス」のほうが近い気がする。シンボリックリンクというのは,参照先のものを実体として使える。これは, Windows の「ショートカット」には無理だ。そのうえ,今回知ったわけだが,つけ方によっては,ファイルの性質さえ変えられるわけだ。バイナリをテキストとして参照するなんてのは論外だろうが, php を txt として見ることはできるわけだからね。

 まぁ,一般的には, WordPress 使いは,最新の環境を素早く安全に提供してくれるホスティングサービスを選ぶことを,念頭に置いておけばいいと思うよ。私の場合は,他人には提供してはいないが,自宅にサーバがある環境だから,一般的な場合より,いろいろ気にかけているだけの話だ。

 しかしねぇ,「最新の環境を素早く安全に提供してくれるホスティングサービスを選ぶことを,念頭に置いておけばいい」といっても,これが結構難しいのは確かだし,「安価」でというのが入ってくると,一層大変だよね。

 どの辺まで,自分で管理するのかは難しいところだけど,せめてすごく簡単なパスワードとか,更新されていない古いバージョンを,パッチあてなしで使うことは,やめようよ。そして,自分が新しいバージョンで行きたいと思っても,サーバのソフトを刷新してくれないホスティング会社を使っている場合は,乗り換えを考えたほうがいい。趣味で,乗っ取られても実害のないサイトなら,無理をしなくてもいいけど,小さくても,営業がらみだと,怪我の小さいうちに考えることをお勧めします。これ,ホント!!

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起きてびっくり,サイト改竄? at よそ様-続々報。

 徳丸さんが関連記事(新規での投稿時刻は 9:48 のようである)を書いている。表題はそのものずばり。「ロリポップのサイト改ざん事件に学ぶシンボリックリンク攻撃の脅威と対策」。

 この中で,徳丸さんは hissy さんが,個人的な見解の中で, “symlink, mass deface” と書いておられたことの具体的手法だろうと,私が思ったことについて,詳しく書いてくださっている。

 しかし, WordPress を使う場合 mod_rewrite がいるから, FollowSymLinks は必須だ。ということは, 共有サーバの場合,ここを必ず SymLinksIfOwnerMatch にしておけばいいということなのか。うちの場合,ユーザは私ひとりなので,ドキュメントルートの Options はデフォルトのままで, AllowOverride のほうは,デフォルトの None から FileInfo Indexes Limit に変更してある。 .htaccess で使うためだ。

 LINUX を使ったときにシンボリックリンクとは便利なものだと思ったが,元来は UNIX 由来のものだろうと思う。メインフレームしか存在しなかったような時代においては,今のように不特定多数のしかも初心者に近いような人間がネット上で使用するようなことは想定外だったろうから,そのころのゆるさが残ってしまっているのだろう。

 なんちゅうか,自分の住んでいるところの郵便局と,西部劇の新開地の銀行を比べてみているのような気分になってきた。

 自鯖の環境を振り返ってみて,上記の件も大丈夫かなという気になってきたところである。ところで, WordPress をお使いの同好の士は,環境を最新に保つようにがんばりましょう。今回, timthumb.php の脆弱性が利用されたのであれば, timthumb.php を開発している方たちはがっくり来てると思うよ。「俺たちの努力は何だったんだ」って。まっ,何の分野でもよくある話だけどね,ありがたくないことに(爆)。

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WordPress

起きてびっくり,サイト改竄? at よそ様-続報。

 いろいろ,情報が出ているようだが,ロリさんからの詳細情報は,われわれが利用できるような意味では(具体的にどのファイルのどの脆弱性を使われたとか,サーバのどの穴を突かれたとか ― 望むほうが無理かいな),詳細には出ていないようだ。しかし,状況としては少し落ち着いてきたのだろうか。

 hissy さんが今時点(朝8:55ごろ)での見解をまとめられていて,参考になるのでリンクを貼っておく。これ

 もし, timthumb.php が狙われたとすれば,脆弱情報を入手しての更新がいかに大切か,実感できると思う。私が, timthumb.php の脆弱性に触れたのは,調べてみたら 2011.08.05 のことだった。丸2年前には,アップデートが配布されているわけだから,この既知の脆弱性が残っていたとすれば,これが2年間手当てされていなかったことになる。ロリさんところのような形態のサーバでは,そういうユーザもかなりいるのかもしれない。しかし,これだけだとそのサイトだけ話になるから,他ソフトの脆弱性やサーバの不備を突かれて,これを踏み台に使える方法を見つけられてしまったということなのか。サーバの脆弱性を付かれたと言うことになれば,これはホスティングサービス側の責任が大きいだろう。フリーで気楽に使えるレンタルとなれば,『そういうユーザ』が多くなるのは止むを得ないから,ホスティング側がしっかりしないといけないわけだが,職場として考えたとき,そういう運営をする場合は,優れた技術者を集め最新のインフラを維持するようなコストはかけられないだろうな,と思ってしまう。
 必然的に,サーバ群のセキュリティが,低いまま残っていく,ということになるのかもしれない。

 ところで,うちの Apache の8月のログにも
  ”GET /~/cybercrime.php HTTP/1.1″
なるものが,21日分に残っている。しかし, Error AH00127: Cannot map GET が戻っているので,問題なかったのだろう。ちなみに, Apache のログから /cybercrime.phpが見つかったのは, 2011.4 から今まででこの日だけだった。

 /w00tw00t.at.ISC.SANS.DFind:) とか 0w131 とか phpMyAdmin がらみとかは,よく見かけるんだけどナ。

 そういえば,ほかに uploadify.php の脆弱性にも触れたことがある。このときは,これがらみで「PHP/WebShell.A.1[virus]」が送り込まれてきたようだった。関連の脆弱性がなかったせいか事なきを得たわけだが,なんによらず,素人の自鯖運営者としては,「この間書いたように『新しいものは,気づかれない大穴があるということもあるが,それ以上に古い既知の穴のほうが怖いよというのが,最近のスタンスと思われる。』という姿勢で行くしかないのかなぁ」と思った今回のロリさん達の事件であった。

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Vulnerability

有名どころサイトの改竄について。

 今日も今日とて,デジタル記事を読んでいたら,一般紙でこんなのがあった。読売新聞です。「「見て感染」サイト急増…トヨタ・環境省も被害」というの。こういう無料バージョンの新聞記事というのは,リンクを貼っておいてもすぐ読めなくなっちゃうので,毎度ながらPDFバージョンも作っといた(「見て感染」サイト急増)。

 まあ,過去に WordPress の プラグインの作者のところで,ウイルスを仕込まれそうになったことがあるが,このときも,サーバを管理しているホスティングサービスがおおもとの問題で,かの作者はすぐにできる対策はしたが,根本的には,会社にクレームをつけているようなことを言っていた。

 サーバというものは,いろんなプログラムの集合体で,100%完全ということはありえないわけだが,それでも,開発の続いているものの場合は,日夜攻防が続いている。開発が終わっているものは,攻攻になっちゃうわけで,ここのところで,「最新バージョンを使おうね」という話になるわけだ。新しいものは,気づかれない大穴があるということもあるが,それ以上に古い既知の穴のほうが怖いよというのが,最近のスタンスと思われる。

 Apache,MySQL,PHP,Perl などもしょっちゅうアップデートされているが,私の使っていない大物としては, BIND,Parallels Plesk Panel などの話がある。 BIND については使おうかなと思ったことがあるので,ここの記事でもチラッと触れたことはあるが, Parallels Plesk Panel はまったく縁がなかったので,ここで触れたこともない。しかし,読売の記事を見て,ふっと思い出したのがこれ同PDF版)なのだ。

 Parallels Plesk Panel はコマンドを使い慣れない人には便利なものらしいから,零細なサービスとかでは, JPCERT/CC の危惧どおりいっぱいあるんじゃないかな。その上,ここが困った点なのだが,興味がないと,こういう情報にすら気づかないのが人間なんですよねー。自戒をこめて!!

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WordPress

本家のお世話-#73。(WordPress3.6へアップグレード)

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 WordPress 3.6 “Oscar” の本家版が 8 月 1 日に出たので、日本語版を待っていたのだが,先ほど出た。いつもながら, the Codex for Version 3.6 を見るといろいろとてんこ盛りである。

 これまたいつものことだが,マルチサイトの親の言語のせいか日本語版のアップデート情報が表示されないので, wordpress-3.6-ja.zip をマニュアルダウンロードして,アップグレード。

 どんどんと新機能が増えているが,ちゃんと使うためには,テーマの手直しをしないといけないなあ。もとにしたテーマはあるが,いろいろ改造して,ほぼ,自作に近いから,ため息。

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本家のお世話-#71。(Apache 2.4.6へアップデート)

The same article in English

 Apache HTTP Server 2.4.6 が出た。 vhost のマッピングを破壊するということで,結局配布が取りやめになった 2.4.5 で終わっていたバグフィクスと, 2.4.5 での不具合の修正が行われているようだ。

 いつも通り, VC9 用の httpd-2.4.6-win32-VC9.zip (16 Jul) を我が家のサーバ用 (WindowsXP SP3 (x86)) に落とす。新 httpd.conf では以下の4行が追加されていた。
————————————————————————————————————————————————
   #LoadModule auth_form_module modules/mod_auth_form.so
   #LoadModule cache_socache_module modules/mod_cache_socache.so
   #LoadModule macro_module modules/mod_macro.so
   #LoadModule proxy_wstunnel_module modules/mod_proxy_wstunnel.so

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本家のお世話-#70。(PHP5.4.17へアップデート)

The same article in English

 Jul-03 @23:29:25UTC に, php-5.4.17-Win32-VC9-x86.zip が出たので,いつもの作業。我が家用 (WindowsXP SP3 (x86)) として,VC9 x86 Thread Safe 版の php-5.4.17-Win32-VC9-x86.zip を落としアップデート。

 まあ,いくつかバグフィックスがあるようだが,それよりも, PHP 5.5.0 が出ちゃいました。前々からアナウンスされてた通り, WindowsXP は,もはや,サポート対象外。近いうちに,というか 2014/Apr/8 までには,サーバの再構築しなくてはなぁ。

 PHP5.4.17へアップデート作業としてはいつも通り。 5.4.10 からは php5apache2_4.dll が同梱されるようになったし,php.ini-production も前バージョンから変更点なしなので,新旧のファイルを入れ替えて php.ini を放り込み, Apache をrestartするだけ。

 新規に導入する方は,必要なら「本家のお世話-#28。」を参考にしてください。

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覚え書-#13。

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 忘れないように。

  1. Apache について
     httpd.conf に “ServerTokens” を入れるのを忘れてたので, “ServerTokens Prod” を追加。
  2. FireFox について
    “network.prefetch-next” という機能があるのだが,これのデフォが true 。なんか悪いものに感染したサイトを前もって,読み込まれるといやなので, false に変更。

    “plugins.click_to_play” についても, true に変更。

    まぁ,どっちも過剰防衛って気もするが,どちらについても, “about:config” から変更できる。 ha-ha。

  3. WordPress について
    WordPress 3.5.2 が出た。セキュリティリリースということらしい。 wordpress-3.5.2-ja.zip を落としてアップデート。前にも書いたが,アップデートページに日本語バージョンが表示されないので,自動でできない。多分,マルチサイトのデフォルト言語が英語になっているせいだと思う。とにかく,いつも手動アップデートになる。

    何事もなかったが, swfupload-all.js がなくなっているのに,気づいた。

    xrea の s370 と @pages の www39 でもアップデートしておいた。こちらも特に問題なし。ただし,いつものことながら, @pages の www39 では相変わらず,自動アップデートはできなかった。

    ついでに, phpMyAdmin も phpMyAdmin4.0.4 にした。

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本家のお世話-#67。(PHP5.4.16へアップデート)

 まあ,よくアップデートのでる PHP だけど, Jun-05 @22:49:25UTC に PHP5.4.16 が出たので,いつもの作業。我が家用 (WindowsXP SP3 (x86)) として,VC9 x86 Thread Safe 版の php-5.4.16-Win32-VC9-x86.zip を落としアップデート。

 ChangeLog によれば, CVE-2013-2110 へのパッチも入っている模様。

 5.4.10 からは php5apache2_4.dll が同梱されるようになったし,php.ini-production も前バージョンから変更点なしなので,新旧のファイルを入れ替えて php.ini を放り込み, Apache をrestartするだけ。

 新規に導入する方は,必要なら「本家のお世話-#28。」を参考にしてください。

 ついでに, phpMyAdmin4.0.3 もやっておいた。

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本家のお世話-#66。(PHP5.4.15へアップデート)

 May-08 @22:51:34UTC に PHP5.4.15 が出たので,落とそうとしたら, May-09 付で news があって,次のように書いてあった。

 「Seriously: PHP 5.4.15 and PHP 5.3.25 really were released!」

  • We weren’t trying to pull an April Fool’s Day joke in May. A temporary glitch caused the latest distributions of PHP to not properly propagate to the mirror servers. This has been fixed at the root level, and it’s now being distributed to all of the mirrors. We’ll take some bacon to go with the egg on our faces, please!
  • If you continue to experience issues with downloading these versions after 21:00 UTC on 9 May, 2013, please drop us a line at php-mirrors@lists.php.net, telling us from which mirror you’re trying to download, and we’ll get it resolved.
  • We apologize for the delays and confusion this may have caused, and thank you for using PHP.

 よくわからないけど,ディストリのサーバで何か不具合があったみたい。文面が焦ってますな。けど, PHP のオフィシャルって,たまになんかやらかすみたいだな。いずれにしても,よくなったはずと書いてあるので,早速, Thread Safe version php-5.4.15-Win32-VC9-x86.zip を自鯖 (WindowsXP SP3(x86)) 用に落とす。

 後は,いつも通り。 5.4.10 からは php5apache2_4.dll が同梱されるようになったし,php.ini-production も前バージョンから変更点なしなので,新旧のファイルを入れ替えて php.ini を放り込み, Apache をrestartするだけ。

 新規に導入する方は,必要なら「本家のお世話-#28。」を参考にしてください。